スタジオタイズ

川端憲二氏ミラノ作品展
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川端さんから作品展をミラノで開きたいと聞いたのは多分7・8年前だった。

少し動き出したが頓挫したかと思ったら、3年ほど前どうしてもやりたいので作品を作って欲しいと言ってきた。
それもサローネの期間中、トリエンナーレミュージアムで会場は決まっていると言う。家具やインテリア関係者
には憧れの世界最高峰の舞台である。しかもすべて自力で段どって乗り込むのだという。

しかし、2020年の1月に16フィートのコンテナ満杯の作品を船で送り出した後、コロナで20年のサローネは
中止、21年の春も延期されたがようやく9月4日〜10日で開催となった。

依頼されたのはスチールロッドで銅メッキの椅子。1/5の模型まで作れたが実施はどこでも出来ないそうで、
私のところに来たのだ。私なりに東京中から大阪まで手を伸ばして聞いたが、どこも同じパーツが同じ理由から
作れないとの答えで、ひじ掛けのスチールロッド8Φで巻き芯が斜めのコイルは作れないらしい。当初心配して
いた椅子を丸ごとメッキの出来る工場は見つかった。

何はともあれと、意匠の確認と制作打ち合わせで必要になる原寸図面引きから始めた。ディテールを引いていく
うちに斜めのコイルを巻く方法が見えてきた、材料を買ってきて制作治具の原寸模型を作ってみた。原理的には
作れることが分かった。
残るは付き合ってくれる腕の良い金物職人だが、任せられる人間は初めから決めていた。



  kawabata-1
模型
  kawabata-2
  ひじ掛け用コイル
  kawabata-3
 

組み立て

  kawabata-4
  金属磨き
  kawabata-5
  銅メッキ仕上がり
  kawabata-6トリエンナーレミュージアム展示
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